巷では、PatsのO#の不振はパトリシアのコールによるとされています。

果たしてそうなのでしょうか?

Week 13のBUF戦とWeek 6のCLE戦を比較してみます。

Week 13のBUF戦(QBはマック)は、パスの回数は36回、うちスクリメージライン以内は7回(7回成功)、ショート(0-9Yds)は17回(12回成功)であり、合計24回(66.7%)でした。

Week 6のCLE戦(QBはザッピ)は、パスの回数は34回、うちスクリメージライン以内は8回(8回成功)、ショート(0-9Yds)は14回(8回成功)であり、合計22回(64.7%)でした。

完敗したBUF戦でも、完勝したCLE戦でも、スクリーンパスやショートパスの回数自体は大きな差異はありません。

ちなみに、Week 13のBUFのO#ですが、パスの回数は33回、うちスクリメージライン以内は5回(2回成功)、ショート(0-9Yds)は18回(16回成功)であり、合計23回(69.7%)でした。

スクリーンパスは少ないようですが、ショートパスを多用しており、パトリシアのコールと大きな差があるかといえばどうでしょうか。

一方、ミドルからロングにかけてのパスを比較すると、Week 13のBUF戦では9回中3回成功なのに対して、Week 6のCLE戦は9回中8回成功です。

奇しくも試投回数は同じ。問題は、決められるか、決められないかなんです。

もちろん、相手D#の違いもあるのでなんともいえませんが、パトリシアのコールに責任があって、それを遂行するマックに責任がないとは到底いえません。

さらにいえば、プレッシャーとブリッツの回数はCLE戦の方が上です。

MIN戦ではミドル・ロングが決まっていたので、この調子ならBUF戦でも、と思っていたら、全く決められない。いや、ミドル・ロングが決まっていたのにMIN戦に勝てなかったというのが問題なのでしょう。

マックを使い続ける意義がどこにあるのか? 正直、わかりません。今シーズンは仕方がないのでしょうが、来シーズンはどうでしょうか。

ザッピが正解かどうかなのかはわかりませんが、ガロポロが戻ってきてくれたら、と思っていたらまたケガをしたようですね。ケガを嫌うHCベリチックですから、ガロポロはないですね。

今のマックだと、相手D#は後ろをケアする必要がないので、前からプレッシャーをかけられます。結果として、ランもケアできるので、ますます前進しにくくなります。

パトリシアのコールに不満がないわけではなく、3rdダウンやRZで、残り5Ydsだったらきっちり5Ydsとりにいくコールしかしないというのはどうなんでしょうか。

結果として、ロングゲインを狙うプレイは1stダウン、2ndダウンに固まり、相手にとって守り易くなります。1stダウンで進められなかったら、2ndダウンはランで少しでも進めようとしますしね。

この先、3rdダウンでロングパスをコールする勇気がもてるかどうかでしょうか。

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